Second Game~クラブで働くガール~
Gossip Girl here, your one and only source into the sexual lives of Tokyo's worker.
もう17年の11月の話になるのだけれど。
10月に渋谷のクラブでイカれた女とエルボー合戦となり、胸に異様な痛みを抱えていた。
レントゲンを撮るも原因はわからない。
ドクター曰く
「軟骨が折れてるのかもしれない。うちのレントゲンではわからない。」
とのこと。
そんなわけで、2週間ほどストリートを徘徊することもなく家で時間を過ごしていた。
(咳や笑うだけで胸が割れるような痛みがするレベル)
復帰後の第一弾。
いつものごとく街に出る。
しかし、この時自分の異変に気付く。
「ア・・・ア・・・」
完全にカオナシ状態。
この間までは簡単に声をかけていたのに、
声をかけようとすると地蔵するのだ。
この時はまだそこまで重い症状だとは思わなかったが、
後にかなり大きな問題と自覚するに至る。
最近になって下記のエントリーを読んだ。
振り返るとこの症状は、勢いよく地蔵という壁と飛び越えた自分が、ブランクを作ってしまったことでまた逆戻りしてしまったのだと納得できた。
自分は「他人ならもっと簡単にできるはずだ」、「なんでこの問題何回やって何回復習してもできないんだろう」と考えてしまう悪い癖がある。
今回も「なんて自分はポンコツなんだ…」となってしまうのだが、この解決策についてはまた別の機会に譲る。
さて、話を11月の丘に戻そう。
時間はGT。
ロアビル前の交差点にキャバ嬢のような子がいた。
一緒に行っていた凄腕に、
「行けよ!」
と言われ声をかける。
ちなみにこの日実は一声かけめ。
それくらい地蔵していた。
(つまるところ数時間ただ単に街を歩き回っていただけだった)
彼女は交差点の信号を待ちながら電柱にもたれかかっていた。
行儀悪くご飯に刺した箸のように、とても不安定さを感じた。
みるからに後姿からでもキャバと分かった。
髪は金色だし、服装も黒でバッグもブランドもの。
普段ならソロでは絶対に声をかけないだろう。
そうはいっても周りが見ている中で声をかけませんでしたとはなれない。
意を決して声をかける。
(この間5秒程度)
「こんばんは」
声をかけ彼女の隣にいく。
少しこちらに目を向けた彼女はメイクもばっちりだった。
「てか、疲れすぎでしょ。とりあえず休憩しにお茶でもいこ」
「いかない。たばこ買うの。」
「そうなんだ。ついてくよ。なに吸ってんの?」
「マイルドセブン。」
「ああ、じいちゃんが吸ってたよ。もういないけどね。」
彼女は突き放すような物言いだったが、そこまで強い拒絶を感じなかった。
我々はコンビニでたばこを買い、喫煙所で吸った。
「寒いね」
そういわれれば返す言葉は決まっている。
「じゃあいこうか」
そういって二人でカフェに行く。
ちなみにこのタイミングで一度ホテル打診をしたがこれは断られた。
後にこれは伏線になっていたのだけれど。
そこからは数時間笑いっぱなしで話を聞いた。
お客さんから月●十万で愛人契約をもちかけられた話とか。
時間はあっという間に過ぎた。
そして、朝日がだんだんと地上を照らし始める。
「始発だしもう行こう。」
彼女に促され店を出る。
「もう帰るね。」
「もう少し話そうよ。」
「だってシャワー浴びたいし」
「じゃあシャワー浴びれるところに行こう。」
そういって我々はタクシーに乗り込み、別の町へ向かった。
そしてホテルに入る。
もう何も言う必要はなかった。
ちなみに3回戦した。
これはいらない話だね。
それでも早朝からお昼までっていいコースだね。
「もう会えないの?」
それにはいつもうまく答えられないよ。
この胸の痛みは一夜限りの関係へのむなしさかな。
後を引く切なさはエルボーで受けた痛みよりは小さいけれど、ささくれのようにほっとくといつまでも少し痛いよね。
XOXO