Fourth Game〜眠い連呼ガール〜
Gossip Girl here, your one and only source into the sexual lives of Tokyo's worker.
とある金曜日。
全然ストってなかったので久々に丘の街に行くことにした。
いつもの相方Dに連絡を取る。
OK、いつも通り終電からだね?
戦闘服はスーツ。
休日出勤の代休で本を読んでたため家を出ず…だったので、髭を剃り、乳液をつけ、眉を整え、髪を整え自分を戦闘態勢に仕上げていく。
そして、スーツに着替え予定通り終電で"出勤"した。
"仕事場"に着くが案件がいない。
まあクラブが盛り上がっている時間だろうし、ストリートで無為な時間をつぶすのは得策ではない。
Dと2人で適当な店に入り、時が経つのを待った。
(我々はクラブが苦手である)
AM3:30
もう冷めてしまったコーヒーをいっきに流し込み活動スタート。
サージングを始めるが案件がそもそもいない。
季節柄クラブにも人が少ないようだ。
AM 4:00
頭に光る耳を付けた二人組を発見。
ギャル子と清楚ギャル子。
もう声かけられるためにわざわざ道でも付けてますね??
こんな日はタゲも少ないが、競合も少ない。
他に声をかけられる前にDと2人でさっとこえかけ。
「めっちゃええもんあたまにつけてるじゃん?」
オープン。
どうやら数件クラブをハシゴして、さらにまた一度行ったクラブに戻ろうとしてるらしい。
「DJのところもドルのワンちゃんあるわー」
クラブに行くと口では言ってるが、そこまで強い意志は感じない。
これは行けると判断。
飲み屋打診。
どう出るか…
通った。
道中ギャル子は「眠い」ばかり連呼している。
清楚ギャル子は言葉数は少ないが我々の話にとりあえずは笑っている。
テンションを上げすぎずギアを彼女たちよりもほんの少し上にしてからんでいく。
私は基本的にギャーギャーできないタイプだ。
しかしながら今夜は私が前衛。
大人の余裕を出しながら、それでいて疲れは見せない。
あくまで相手からのアウトプットを引き出すように引き出すように…
お店につく。
座敷に通される。
店でもギャル子は眠そうだったが、何だかんだ起きて対応をしてくれていた。
小一時間飲んでから、ギャル子の「眠い〜」に反応して「でよっか」で店を後にする。
「Dの家に行こう」
タクシーでDの最寄りに向かう。
彼の家にあるお酒で乾杯をして少し話す。
「もう眠いよね~」
「うん眠い」
そう、ここまでは思い通りの展開。
しかし、ここで問題が起きた。
私がギャル子にキスしてベッドに倒れこんだときDの担当子が仕上がっていなかった。
さらに最悪なのは実は私の方も完全に仕上がっておらず、キスしたら、
「今日はもう寝る」
といって布団にくるまってしまったのだった。
ここからのゲームメイクはムズイ。
さて、どうしたものか…。
結局のところ難しいと感じ私はいったん引くことにした。
寝たふりをすることにしたのだ。
Dと担当子の攻防が聞こえる。
しかし、彼の方も苦戦しているようだ。
あくまで我々は口撃によってのみ勝利を勝ち取りたいのだ。
彼の口説きは続いていたが、劣勢なのは狸寝入りをしていた私でも感じていた。
彼がいったん彼女を部屋の外にセパしてくれたが、こちらの方は完全に寝ていた。
もうどうしようもなかった。
彼らが帰ってきた。
再び攻防が始まる。私は相変わらず寝たふりを決め込んでいた。
そこからどれくらい時間がたったろう。
結局Dは担当子を口説き落とせず、彼女は朝の電車で帰っていった。
もうそろそろいいだろう。
私も第2ラウンドを始めよう。
起こしてキス。
相手も舌を絡ませてくる。
しかし触ろうとすると手でかたくなに拒否された。
「お前のこと抱きたい」
伝家の宝刀抱きたいルーティンを使う。
(もはやルーティンて言いたいだけ)
しかし、彼女の意思は固い。
そこから絶対にやりたい男と絶対にやらせたくない女の攻防が始まる。
私の口説きには一切彼女は「今日はそういう気分じゃない」の一点張り。
これは攻めてもだめだ。
いったん引いてみる。
「実は普段こういうことしてないんでしょ?」
これに反発して来ればいける。
人は反対のこと言われると反発したくなる・・・という仮説でのこの発言。
しかし相手はのってこない。
くそ・・・こうなったらアレしかねぇ・・・
チャックのチャック開いてMy Sonを召還した。
かつての伝説のナンパ師きゃりー氏のブログにあった、
”チン出しルーティン”を初めて発動したのである。
「せめてフェラだけでも」
哀れ愚息を解放したアラサーサラリーマンの姿がそこにはあった。
他人の家のベッドで珍を出す。
これが悲しくなくてなんなのか。
女神は微笑んでくれるのか・・・
「朝からこれはきついわー」
息子に人のぬくもりを感じた。
・・・賭けに勝ったんだ!!
彼女は手をスライドしてくれ、
そして愚息と熱い接吻をしてくれた。
しかしチャック’s SONはフェラーリでイったことがない。
そこから彼女の懸命な処置にもかかわらず、息子は詰まったものを吐き出すことはできなかった。
その間「頼む!!やはりスマタだけでも!!」「ほんと先っちょだけ」という懇願は続いていた。
(後半はもはやこのやりとりを楽しんでいたフシがある)
かくして私は負けた。
久々の敗北。
その後Dとともに反省会をしたことはいうまでもない。